Come Together コード分析



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Song3 by NagaoAkira

 

3曲目です。

これは一聴してブルース的な文脈の曲ですね。

しかし明らかにどこか違う。

そこですよね。うん。

どうなってるんでしょう。

 

まずイントロ。

手元のコードブックではDm7となっているんですが、そこまでマイナー感しないんですよね。

どちらかというとD7じゃないかな。

いやいや、リフがm3rd弾いてるからマイナーだ。

それが、そうともいいきれない。

ブルース的な文脈の曲というのは大抵、メジャーセブンスコードの上にマイナーペンタトニックやb5を加えたブルーススケールが乗っかる構造になっているんです。

もちろんマイナーブルースもあるけど、まあいいや。

で、この曲はキーがDなので、DマイナーペンタトニックつまりDFGAC(1,b3,4,5,b7)のラインが乗ることになる。

それがブルースの基本的な音の世界観なんだけど、リフ同様にメロもDマイナーペンタのb3(F音)とb7(C音)が軸になってますね。

まあメジャーかマイナーかはどうでもいいか。

どっちにせよキーD(あるいはⅠm)を軸にしたブルースフォーマットをベースにしてるのは明らかだな。

 

そう考えると、AパートはDの8小節ブルース。

5〜8小節のⅤ7-Ⅳ7という流れもいかにもブルース的だし。

 

ちなみに12小節ブルースの定型というのがあってセッションなどでフォーマットとしてよく使われるのですが、こんな感じです。

Ⅰ7-Ⅰ7 (Ⅳ7)-Ⅰ7-Ⅰ7

Ⅳ7-Ⅳ7-Ⅰ7-Ⅰ7

Ⅴ7-Ⅳ7-Ⅰ7-Ⅰ7 (Ⅴ7)

こんな感じでぐるぐる循環するんだけど、9、10小節目がⅤ7-Ⅳ7っていくんですよ。

ここポイント。

だからこの曲のAパートは12小節ブルースの真ん中を抜いてちょっと変えたって解釈でもいいか。

 

で、続く間奏はいいとして、2回目のAが終わったあとにBパートが突然出現する。

これがすごいよね。

Bm。

これはDキーのⅥmですね。

ちなみにⅥmはメジャーキーであるⅠコードの平行調にあたるので、他のマイナーコードより重要。メジャーキーにおいても常に主役にもなりうる存在くらいに思っておいた方がいい。

話を戻すと、Bパートでは非ブルース的文脈のBmが突然でてきてメロもドッドソミーーと続く。

これ。

素晴らしいでしょ。

なにがって先ほど述べたようにブルース的な曲の文脈というのはメジャーセブンスコードの上にマイナーペンタトニックが乗る。

つまりこれまでの流れなら3度はb3なの。ミb(F音)ですね。

そこにⅥmコードに乗ったミ(F#音)のメロがでてくる。長3度。

つまりBパートはブルース的文脈じゃない。

突然の逸脱。

へえー。

 

で、コード進行。

Ⅵm-Ⅵ/Ⅴ-Ⅳ−Ⅴ

メロもメジャーペンタトニックです。

ドッドソーミー、ミーレドラー、ラードド。

それですぐまたブルースに戻る。

なぜ戻ってる感じがするかというと、マイナーペンタ的リフがすかさず戻ってきているので。

この対比。すごいね。

異なるものを組み合わせて別の新しいものを作る能力。 

つまりブルース的世界観をベースにダイアトニックコード的なものを組み合わせてみたよと。そんな感じの発想でしょうね。

 

はい、こんな感じでした。

グレイトですね。

いや勉強になったわ。